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お茶の実枕、トルマリン枕、ゲルマニウム枕、炭枕のまやかし


岩手県は、木炭(黒炭)の生産量が全国一です。
木炭を作るための炭窯は、中腰にならなければ中に入ることができないため、悪い姿勢で木材を炭窯の中に運び、木炭ができれば又、悪い姿勢で取り出す作業が続きます。

木材から木炭になるまでに数週間かかりますが、その間、深夜でも温度の管理をしなければなりません。
そのため、飲酒をしながら作業をする方が多いようです。

森林、川、滝などのマイナスイオンが多量に存在する大自然の中で働く炭焼き職人は、一見のんびりと暮らしているように思えますが、実は過酷な労働を強いられるためか長生きできない方も少なくありません。

一方、排気ガスが多くマイナスイオンの少ない大都会でも、規則正しい生活をして長生きをする方も大勢います。

大自然が放出するマイナスイオンの量に比べると、お茶の実枕トルマリン枕ゲルマニウム枕炭枕のマイナスイオン量は微微たるものです。
何の根拠も無いのにマイナスイオンという言葉を武器に、肩こりや不眠症に効果があり、熟睡できると消費者を欺く表現には気を付けなければなりません。


熊や蛇が出没するマイナスイオンの多い山奥で、たった一人で眠ることができますか ?
悲しい事があっても、マイナスイオンの多い場所なら熟睡することができますか ?

お茶の実等の放出するマイナスイオンに絶対の自信があり、それを立証できるなら、枕にする必要はありません。
室内に置くだけで肩こりや不眠症が改善され、熟睡できるはずです。

マイナスイオンを全面的に否定するつもりはありません。
健康のためには、大自然のような空気の澄んだ場所の方が良いに決まっています。
ただ、枕にまでマイナスイオンや遠赤外線を引合いに出す業者の愚かさを指摘させていただきます。

マイナスイオンの多い場所でも、身体を圧迫すれば痛みを感じます。
仮に、大自然と同じ量のマイナスイオンを放出する枕があるとします。
しかし、従来の全ての枕は、構造に何の工夫も無いため、寝返りを打つと中材が偏り、首を折り曲げた悪い姿勢になってしまいます。
(低反発枕などは、圧縮するだけで素材は偏りませんが、理論的には偏りと同じことです。)

首を折り曲げることによって、頸椎(頸椎)には頭の重さと同じ位の負荷がかかります。
頭の重さが分散されることなく頸椎に強力に加わる状態は、釘が突き刺さった枕を使用することに他なりません。
これでは折角のマイナスイオンも役に立ちません。

(現時点では、マイナスイオンが完全に解明された訳ではありません。)