従来の枕の理論には重大な見落としがある。

人間の寝姿勢を横から見ると、図Tの斜線部のような隙間ができます。
睡眠時に、この斜線部を枕で埋めることで首をしっかりと支えるという考え方は、決して間違っている訳ではありません。
正しい姿勢を保つ為にも、そして、何よりも首に強力な負荷がかからないようにするためにも、最善の方法であることは誰しもが認めざるを得ない事実ではないでしょうか。
「正しい睡眠姿勢」、「首のカーブにフィット」、「頭と首にフィット」、「頚椎弧の高さを測定」、「正しい頚椎弧を描く」、これらは良くキャッチフレーズとして使われるもので、恰も理想の枕であるかのように連想させます。
これらのキャッチフレーズは、勿論、寝姿勢を横から見た場合の首の曲線を指しており、確かに紙粘土で作った枕にもマネキン人形の首の曲線ができることを確認できます。
S字カーブとU字カーブができる枕