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過食や肥満が原因の頭痛、片頭痛

頭痛は機能性頭痛、器質性頭痛、神経痛、その他の頭痛に分類され、更にそれぞれが細分化されています。
頭痛の原因となる病気には、内科の病気、目、鼻、耳、歯、口,顎、脳、脳神経の病気があります。

暴飲暴食も頭痛を起こす原因の一つ、連日の過食で肥満体となり、やがて肥満症を招きます。
肥満の大部分を占める単純性肥満は、食べ過ぎと運動不足が原因になっているため、運動と食事制限を根気よく続けなければなりません。

ダイエットによる頭痛

以前、肥満体の女性三人が、断食道場でダイエットに挑戦する番組がありました。
6時に起床、6時30分から10kmのランニング。最初は頑張って走っていたものの、さすがに疲労困憊、途中から足を引き摺るようなウオーキングで何とか完走。
楽しみの朝食は茶碗一杯のおかゆ、具が僅かで薄味のスープと漬物二切れだけ。
呆気にとられながらも、嚙み締めるように朝食を終えて休憩。

断食同然の食事制限と、体験したことのないハードな運動を続けて三日目の朝、出発の6時30分が経過しても三人は未だ布団の中にいました。
頭痛が酷く、起きることさえできない状態になっていたのです。

些か瘦せ細ったような顔付から、三人とも数kgの減量に成功していたと判断できます。
なぜ三人に突如頭痛が起きたのでしょうか、その理由は肥満体になる過程に隠されています。
どの位の期間で肥満体になったか定かではありませんが、三人とも元々は普通体型で、徐々に太り始めたはずです。
たった一日で10kgも20kgも増えたとは考えられません。

実は、体重が増加する過程に於いて、「これ以上食べると体に悪い」と脳が判断すると、体のあらゆる部位に様々な警告を出して知らせてくれます。
脳が発する警告は、頭、目、鼻、口、喉、耳、手足、皮膚等あらゆる所に送られ、口角が切れる、唇の荒れ、肌荒れ・ささくれ、喉に異物が詰まった感覚、目の乾燥、目の痒み、視力の低下、耳鳴り、膝や腰の痛み、肩こり、頭痛、その他多くの症状となって現れ、注意を促します。
危険度が高くなればなるほど強い警告を出してくれます。

食欲に負けて体が発する信号を無視したためか、信号に気付かなかったのか分かりませんが、山頂目指してどんどん過食を続けた結果が三人の女性の体型です。
体が出す信号が一回だけであれば、麓には容易に引き返すことができます。
しかし、山頂近くまで登った場合は信号が複数回送られており、簡単に下山はできません。
登山(過食)の途中で出された頭痛と言う信号が、下山(減量)の時も現れるのです。

体が送る信号は、有り難く受け止める

体が送る信号は、手遅れになる前に有り難く受け止めなければなりません。
信号を無視し過食を続けると、何時の間にか信号を感じなくなるからです。
異常がなかったのだと勘違いし、なおも過食を続けると、今度は複雑な信号が送られてきます。
その繰返しで山頂まで辿り着いた時には、高血圧、糖尿病、更には脳卒中、心筋梗塞が待ち構えています。

往路で出された警告は、復路でも同じ場所(体重)で警告が出されます。
警告が出された時の体重を分岐点とし、分岐点から少なくとも1kg~2kg、場合によっては5kg~10kgのダイエットに努めてください。
ダイエットに成功したら、その時の体重に境界線を設け、できる限り境界線からはみ出さないよう心掛けましょう。
尚、理想の体重と分岐点は個人差があり、体質、環境、食生活、年齢によって変化します。

肥満体に近付くほど複数の分岐点を抱えることになります。
命に係る最後の境界線を超えないためにも、通常とは違う警告・信号を感じたらダイエットを試みてください。
但し、水分補給は忘れずに。又、ハードな運動は絶対禁物、じっと我慢することで体重が減り、自然に体が回復します。(過食、肥満が原因の頭痛、吐き気は、MRI検査でも異状なしと診断されることが多い。)

やせ型でもリスクあり

肥満かどうかは単純に身長から割り出したり、外見で判断する方法は良くありません。
太っているように見える体型でも、運動をしている、動作が機敏、健康状態が良好である場合は問題ありません。

反対に、痩せた体型でも運動をしない、新陳代謝が悪い、食生活が悪く便秘である、不規則な生活習慣(寝しなに食べる)をしている等の悪条件が重なる場合は、肥満症と同じ症状を招くリスクを伴うため肥満と言えます。